2009年04月01日

ベゴニア


三年くらい前に寄せ植えして、その後、水を遣ったり遣らなかったりしながらずっとベランダで放置していたベゴニアの植木鉢。
今年の年明けにふと見たら、雪やら霜やらで、ぐったりしていた。
あらあらと思い、部屋の中に入れたら、すぐにすっかり元気になって、今や花がいっぱい咲いている。

ある日、じっと観察していると、ベゴニアの花には2種類があることに気付いた。
4枚の大きな花びらを付けている花と、5枚以上の花びらを持つちょっと小さめの花。

ネットで調べてみたら、大きい花は"雄花"、小さい花は"雌花"だそうだ。
しかし今まで、種が実っているところなど見たことがない。

ベゴニアは春から夏の間、成長が著しい時期に茎を折って土に挿すと、そのまま根付いて増えていく。
だから、特に種など必要なくても、株を更新することができるのだ。
そういう風にクローンとして増えていくことができる生物にとって、種を付ける意味はあるのだろうか?

どういう種ができるのか、ちょっと興味があったので、開いたばかりの"雄花"の花粉を指にちょんちょんと付けて、開いたばかりの"雌花"の芯に触れてみた。
うまく行けば受粉するはずだ。

花は、大きく開いて、何かを誘っている。
もちろんそれは、花粉を運んでくれる虫たちを誘っているのだけど、部屋の中に入れている鉢では、虫なんか寄ってくるはずもない。
それなのに花は、毎日、開花する。暖かい部屋の中で、嬉しそうにたくさんの花を付ける。
そして花は、数日後にその使命を終えて、ぽとりと落ちる。

ベゴニアよ、花開く意味はあるのか?

少なくとも私に対しては、癒しの効果を与えてくれるのだけど、ベゴニアの株自体には、なんの利も無い。
それなのに花は、毎日、開花する。毎日毎日、満開だ。

さて、他の花たちが花の茎ごとぽとりぽとりと落ちる中、受粉させたはずの"雌花"は、2日後くらいに花びらだけがはらりと落ちた。
お、これはもしかして受粉が成功したか?

しかし翌日、その小さな花は、他の花と同じように、茎からぽとりと落ちてしまった。
残念…

観葉植物となってしまった植物には、生殖能力がなくなるものもあるらしい。
日本中、いや世界中で咲くソメイヨシノは、もとは一本の木を挿し木して作られたクローンだ。
だから同じ地域に植えられた木は、同じ時期に一斉に花咲く。そして決して実をつけることはない。

もしかしたらウチのベゴニアも、もう種を作る力はないのか…

こういう人為的なことをすると、ベゴニアに申し訳ないような気がするのだけど。
スミマセンが、もうちょっとだけ、実験させてください。
次は、花粉がうまく付くように、毛先の柔らかい刷毛を用意してみよう。


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